2021/07/05 14:34
彼のエトナ・ロッソを初めて飲んだ時、私の中で「エトナ」の印象がガラリと変わりました。
重くない・・・非常に繊細。
エトナを牽引するサルヴォ・フォーティの絡んだ赤ワインばかり飲んでいたので、飲み頃に達する迄に時間がかかるイメージだったが、彼の赤ワインはすぐ飲んで美味しいことにビックリ。
エトナのネレッロマスカレーゼは、こんな繊細なブドウなんだ!と気づかされた1本。
シチリア島の北東部「エトナ」地区の北部に拠を構える「グラーチ」。
近くにはフランク・コーネリッセン、パッソピシャーロ等、近年のトレンドを牽引する生産者。
発酵は、セメントタンクで野生酵母のみ、熟成は大樽。
中程度のルビーレッド、火を通した黒果実系で長期大樽熟成からくるセイヴァリーな印象、スムースなミッドパレットで軽いのど越し。
ジャンシス・ロビンソンが「バローロ、バルバレスコ、もしくはブルゴーニュのようだ」と表現するのも頷けます。
飲み疲れしない素晴らしい1本。
最高です。
●Graci ( Italy / Sicilia )
Etna Rosso‘17
Variety:Nerello Mascalese