2021/06/30 13:44

ピエモンテの良いネッビオーロは勿論、価格帯の抑えられた良いバルベーラを探すのはワインを扱う酒屋の常識。

国内に出回っているピエモンテバルベーラは、経験された方は多いと思いますが、酸味を強く感じる揮発酸が高いものが多く、良い生産者を見つけるのが非常に難しいのが現状で、国内に入港しているピエモンテバルベーラで秀逸な生産者は「カーゼコリーニ以外はいない」と考えていましたが、もう一蔵現れました・・・

「カッシーナ・ロエラ」

2002 年クラウディオとピエロによってバルベーラ・ダスティの中心「カスティリオーレ・ダスティ」に設立。

カーゼコリーニのロレンツォ・コリーニ博士に師事し、素晴らしいバルベーラを生み出すカンティーナへ成長しています。

所有する畑はカーゼコリーニの隣、ブドウの熟度を最大限に上げる為、ギリギリまで待って遅摘みで収穫、発酵はセメントタンクを使用し、自然酵母のみでゆっくりと行います。

『人為的介入はしない。温度管理もせずに発酵。ラッキングも行わない。フィルターも通さない。添加物も使わない』というスタイルで、使用するSO2は収穫時約10mg/LのみですのでフリーSO2は40-80ppm程でしょうか。


生み出されるワインは、外観は、長期のマセレーションでゆっくりと抽出した印象が感じられる濃いめのルビーレッド、これまた長期の大樽熟成(ピエモンテなのでスロヴェニア産の大樽で2-3年だと思います多分・・・)からくる適度な熟成感が見られ、味わいは、口に入れた瞬間にブドウの高い熟度を感じる飲みごたえのある味わいにも関わらず、酸化防止剤の少なさからくるキレのある余韻が特徴でレンツォ・コリーニ博士の印象がムンムン。

しっかりとしているのに飲み疲れない、素晴らしいワインです。

価格も下の「バルベーラ・ラ・ロエラ」でカーゼ・コリーニの半額ほど。

即決です。